原宿は今世界中の若者がその動向を注目する街だ。
ジャパニーズポップカルチャーを内包した自由で刺激的なファッションの街として、あらゆる個性が容認され、渦巻いている。
誕生から消滅まで数ヵ月で嵐のように現れ消えていくようなブランドや流行も後を絶たない。
だが、そんな激動の21世紀であっても「goros」の前には善意の行列があり、海外の大手メゾンに席巻されつつある街の中で最後の原宿を守り続けている。
「僕はね、何でも自分で作るのが好きなの。
僕の作ったものを身に着けた人が旅をすれば僕も一緒に旅をする。
それが一番うれしい。
フェザーを少しずつ増やしていってくれたりね。
それから長く使ってくれたものを修理したりするとその壊れたところをよくしようと思うし、そうやってものがどんどんよくなっていくのが嬉しいんだ。
そういうことを繰り返していく中で人との絆や繫がりが生まれてくるし、いいことも悪いこともあるけど、そういうのもひっくるめての人生だよね」。
DELTAone